抜歯せず歯を矯正したい

治療前の様子

正面から見た歯並び

正面から見ると「とても悪い歯並び」というわけではありませんが、前に出ている歯や引っ込んでいる歯などがあり、歯の生える方向はバラバラになっています。
また、上下の前歯はガタガタしています。

別の角度から見てみると

上の歯です。やや出っ歯気味です。

下の歯の並びは特にガタガタしています。

側面の様子です。上の歯がやや出っ歯なのが分かります。

こちらも側面から見た写真です。

治療の流れ

1. 診査・診断

   セファロレントゲン・パントモ撮影などを行い歯全体や顎の関節などの様子を確認します。必要に応じてCTも撮影します。

   それらの精密検査の資料を元に、骨格・歯の状態を説明し、どのような治療手段を選択するかご説明します。

   
2. 歯のクリーニング

   口の中が汚れていると、矯正治療中に虫歯になったり、矯正装置が外れやすくなったりするため、矯正治療に入る前にお口のクリーニングを行います。

   
3. クリンチェック 患者様の口腔内をスキャンして歯の3Dモデルを作成し、歯がどのように動いていくかコンピュータ上で予測（シミュレーション）します。
   これにより、どんな治療経過を辿るかを動画で確認できるため、患者様と治療のイメージを共有しやすいです。
4. マウスピース矯正（インビザライン）

   マウスピース（アライナー）を作製し、定期的に新しいマウスピースに交換し、歯並びを整えていきます。

   抜歯しないで済むように歯と歯の間をわずかに削っています。

   
5. メンテナンス

   治療終了後は綺麗になった歯並びを維持するため、保定期間に入ります。保定ではリテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。

   メンテナンスでは、保定状況やお口のクリーニングなどを行いますので、定期的に通院していただきます。

   

本ケースのまとめ

担当矯正医の所感

患者様は短い治療期間と完璧な仕上がりに、とても満足していただけました。
抜歯せずに綺麗な歯並びになりました。
上下顎共に歯に影響がない程度に１箇所ずつ、０.４ミリほどディスキングをしております（ディスキングとは、歯と歯の間をわずかに削る処置のこと）。ディスキングにより歯を抜歯せずに、歯のスペースを確保することができました。
引き続き、メンテナンスに通院していただき、予後を見守っていきます。