根管治療

虫歯が神経まで達しているとき(症状:ズキズキ痛む、冷たいもの・温かいものがしみる、噛むと痛み)根の先に病巣があるとき(症状:噛むと違和感がある、噛むと痛み、自覚症状なし)これらの症状があるときは、根管治療が必要になる可能性があります。

根管治療とは

根管治療とは

根管治療は神経が生きている場合と一度根の治療をして神経がない場合に治療方法がわかれます。一度根の治療をした後に、根の先に病巣ができてしまった状態です。根の治療を終える時は根管がきれいになった状態で根管にお薬を詰めます。

しかし根管を完全な無菌状態にすることは不可能で、治療が終わってから数年、あるいは数十年経過すると、その細菌が原因で根の先に病巣を作ってしまうことがあります。この病巣を治すために再度根の治療が必要になります。この場合、病巣の大きさによって治療の予後が大きく左右されます。

そして、大きくなるとそれだけ周囲の骨は溶けていき、隣の歯に影響してくることもあります。しかし、大半は症状がなく、噛むと違和感があるといった程度なので、定期的にレントゲンでチェックすることが大切です。

神経がないのに歯痛がする理由

神経がないのに歯痛がする理由

治療の刺激による一時的なもの

神経は歯の中だけではなく、周りの組織にも通っています。神経を抜く治療は、器具で歯の中に走行している神経を引きちぎるようにして取り除くため、その断面が治るまで痛みを感じることがあります。

歯の根の周りに波及した炎症によるもの

根の周りに波及した炎症で痛みを感じることがあり、状態が落ち着くまで時間を要することがあります。また、治療前に症状が無くても、治療の刺激で一時的に根の周りに炎症が波及することもありますが、根管治療を繰り返し行うことで症状が治まることが多いようです。

神経や細菌が残っていることによるもの

根管の形は人によってそれぞれ異なり、歯の根と同様にまっすぐな形をしていて、器具を使って簡単に治療ができる方もいれば、クモの巣のような網状の形や、枝状に細かく分かれる形、湾曲した形などをしており、器具や薬を使っても治療が難しい方もいます。複雑な形をして、神経や細菌をすべて取り除くことができなかった場合に、痛みを感じることがあります。
この場合、再び根管治療や歯根端切除術が必要となることがあります。

他の部分の不具合によるもの

他のことが原因で起こっている違和感や痛みが、神経を抜いたことによって起きた痛みだと感じることもあります。
この場合、適切な治療を受けることで(たとえば、歯の周りの掃除や噛み合わせの調整、隣の歯の治療などで)改善されることがあります。

治療中の事故によるもの

針のような細い治療器具を使うことがあり、それが根の内部で折れたことにより、取り除くまで痛みが生じることがあります。

当院の根管治療

当院の根管治療

当院では、治療中は常に拡大鏡を使用しております。 また、マイクロスコープを用いた根管治療もしており根管内の見えていなかった汚れや、感染象牙質の除去をし、根管内を無菌状態にさせていきます。

マイクロスコープを使用した精密根管治療

マイクロスコープを使用することで、歯を拡大して見ることができることができます。
(3倍、6倍、12倍、20倍等必要に応じて歯を拡大して診査します)

十分な照明が歯にしっかり当たり、明るい状態で歯をしっかり見ることができます。同じ視力の人でも、夕方より昼間のほうが良く物が見えるのと同じです。また、マイクロスコープ(顕微鏡)で見ている状態を写真やビデオにとることができ、それを患者さんに見ていただくことで歯の状態の共有ができます。

患者さんのメリット

精密に治療を行うことで治療後の痛みが少ないです。また、詰め物・かぶせ物が歯にピタッと合わせることができ歯が長く持つようになります。

マイクロスコープは根管治療以外にも幅広く使用できるため、より正確な診断をしてもらえるようになります。(虫歯や歯の破折など)ご自分の歯の異常を写真やビデオで見ることができるので、歯の状態を非常に理解しやすいと思います。

ラバーダムを使用した精密根管治療

ラバーダムを使用した根管治療

本来、歯の神経の中は無菌です。
しかし、お口の中は沢山の細菌が唾液の中にもあります。根管治療中に唾液が入ったりすると、根管治療により無菌化して綺麗な状態にしたいのができません。そのため、唾液などが根管の中に入らないようにゴムのマスクみたいなものを歯につけます。これがラバーダムです。

ラバーダムの重要性

ラバーダムをすることで、根管の中を無菌状態に近づけさせることができます。また、治療中に薬剤の漏洩、誤嚥などを防止できます。

ラバーダムの目的として、「唾液による術野の湿潤・感染防止」「切削片や壊死物質などの嚥下防止」「機械・器具の誤飲・誤嚥防止」「薬物による口腔粘膜の傷害防止」「切削器具による口腔軟組織の傷害防止」「術野の明視と操作性の容易化」「嘔吐反射を助長しない」「非協力児にも応用できる」などがあげられます。

根管治療の流れ

根管治療の流れ
  1. 診断レントゲンや診査でどの歯が原因か、本当に根の治療が必要か、治療したらきちんと治るのかを診断します。
  2. 補綴物や虫歯の除去古い詰め物・被せ物・虫歯の除去を行い、歯の神経の入り口を見つけ、入り口の形を整えます。
  3. 根管の掃除と消毒歯の神経の道筋を専用の器具でお掃除します。処置を何度か繰り返し行い、お掃除が終わり痛みが取れたら根の中をゴム系の材料で封鎖します。
  4. 補綴物のセットこの後虫歯で無くなった部分の土台を作り、被せ物をします。

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